07/01(火)
「もう買い物はいいや」とか「洋服も沢山持ってるから、もう買う必要も
無い」とか「最近欲しい物がすっかり無くなってしまった、大人になった
ものだ」だとか。このひと月、天気もぱっとしなかったせいか、そう感じ、
自分自身にそう言い続けてきたのでした。帰り道、渋谷のセールにふらっ
と寄れば、欲しい物を探し出す始末。やっぱり、買い物って気分が上がる。
07/02(水)
実はこの梅雨時期に手軽な価格の傘(長傘&折畳み)を導入しようと考え
ていた。素敵なメーカーを見付け、この春先から温め続けてきたのだけれ
ど、どこの店にも置いているから結局やめたのでした。だからこそ、気に
なり続けている。雑貨店の傘コーナー、この数ヶ月ひたすら見続けてきた。
安くても物の良い傘なので、もっと丁寧に、しっかり見せればいいのに。
07/03(木)
これでもう最後の発注になるはず、クリスマス商材。紙コップやら紙皿、
ラッピング用品等と云った紙物の類をまとめて注文した。このメーカー程
素敵な商品を扱っている所を他に知らない。世界中を探せば、同程度に素
敵なメーカーはいくつかあるのだろうけれど、日本国内で取り扱うのはひ
ょっとしたらこの1社だけなのかもしれない。素敵すぎて困ってしまう。
07/04(金)
テキスト校正。この2月あまり、打ち合わせから始まり、試作、材料探し、
製作、撮影ととびとびでやってきた仕事が、とりあえず紙の上にまとまり
ほっとする。今回は扉の撮影には立ち会わなかったから、「ああ、こういう
感じに調理して下さったんだ」と前回&前々回とは違った、新鮮な感情を
味わうことが出来たのでした。人に任せられる、ってのも大切な要素かも。
07/05(土)
今回3回目のフェーブ展は、何だか好評。こちら側の知識も増えてきたし、
作家さん側もディスプレーや商品構成が熟れてきたからかもしれない。フ
ェーブを初めてご覧になった方、もちろんコレクターの方もいつになく楽
しまれて買い物なさっている様子。それが肌身に感じられる。そう、楽し
んで買い物をする。それこそが、このお店で一番提供したいことのひとつ。
07/06(日)
昨日フェーブをお買い求め下さったお客様のお母様がいらした。やはり小
鳥が好きらしく、お嬢様が買われていらしたのとほぼ同じもの、量を選ば
れた。親子の好みって、ここまで同じなのかと微笑ましく感じられた。「ス
ズランの何かはお母さん用に買ったから、絶対に買わないようにって言わ
れてきたんですよ」そんなこともお話ししながら、買い物を楽しまれた。
07/07(月)
今年のセールは、街自体が何だか全体的に盛り上がっていない気がする。
袋を持ち歩いている人もいつもよりも少ない感じだし、「一斉に」と云うよ
りも「ぱらぱらとあちこちで」やってるイメージ。全体的なセール期間が
長過ぎるのだろうか?そういえば車内の広告も減っている気がする。消費
税の影響なのだろうか?来週にでも、デパートで働く知人に聞いてみよう。
07/08(火)
クリスマスラッピンググッズの商談に、スタッフにも立ち会ってもらった。
前回、今夏のイベント用商材の買い付けの際、スタッフの意見がとても参
考になったから、今後は可能な限り、店に訪れるメーカーさんの商談に立
ち会ってもらおうと心に決めたのでした。問題の商材は、素材&デザイン
を3人で検討し、アイテム数を絞り込んだ。そもそも既に場所がないし。
07/09(水)
展示会でビッグサイトへ。全ホールを回り、良いなと思ったメーカーは1
社しかなかった。メインのギフトショーですら3社あれば良い方だから、
これはきっと妥当な数字なのでしょう。目にした瞬間、売場に並んだイメ
ージ、喜んで手に取られるお客さまの姿が頭に思い浮かんできたのでした。
そんな商品に出会ったって初めてかも。早くて年末、店内にてお披露目。
07/10(木)
会場では、見終わった際の休憩場所で「これはいらないや」的カタログを
処分。翌日は店内にて「やっぱりこれはいらないや」的カタログを更に処
分する。すると1/3の量にまで減らせるのでした。「もしも」や「ひょっ
としたら」的なカタログも当初は全て取っておいたけれど、結局必要にな
る事がないことを学習。必要となった場合は、また取り寄せればいいから。
07/11(金)
梅雨も明けていないのに、夏真っ盛りな暑さ。月曜日は寒くて冷房は必要
なく、送風モードですら肌寒く感じられたのが嘘のよう。間違えて窓を開
け、のどがやられてしまったのが遠い昔に感じられてしまう。暑くなり始
めた時季は、まだ身体が慣れていないらしく、客足が落ちる。8月の方が
夏休み&観光もあり人出があるように感じられるから、これまた不思議。
07/12(土)
打ち合わせ。前回から随分と時間が経っているから、細かなことを言われ
ても全く覚えていないことが判明し驚きあきれる。「脚本なんてありました
っけ?」「おおのさんは大丈夫です、好き勝手に話して下さい」と言われた
のはいいけれど、初めての時もおそらく脚本はあっただろうから、前回2
回分を覚えていないだなんて。きっと前回も同じことを言っていたはず。
07/13(日)
レジに岐阜県出身のお客様が立たれると、何となく嬉しい。具体的に何が
どうなる訳ではないけれど、何となく嬉しく感じられるのである。〇〇町、
××市と言われても、僕の地理感は高校時代の行動範囲のまま、岐阜市周辺
の街中しか把握できないけれど。これが郷土愛と云うものなのかしらん?
四国や九州や出身で、もっと距離があれば、更に嬉しく感じられるのかな。
07/14(月)
お得意さま来店。いつものよう、おしゃべりとお買い物を楽しんで下さっ
た。僕は彼女の事を〇〇さんと呼ぶのだけれど、うちのスタッフは〇〇さ
まと呼ぶ。以前、スタッフと話していて、「〇〇さまが」「〇〇さまが」と
言っていたから一体誰の事を話しているのかと思い、一瞬間を置き「ああ、
〇〇さんね」と把握出来たのでした。そんな話もお客様にし、笑われた。
07/15(火)
会計時、レジにて。「こちら、お店また変わったの?前まではカードとクリ
スマスのお店だったでしょう?」ついに来たのでした。スタッフは度々聞
かれ続けてきたとのこと。そんなことを耳にはしていたけれど、初めて僕
が尋ねられたのでした。「ええ、そうなの!スタッフも別の人だったじゃな
い」「いえいえ、私、最近眼鏡のことが多いものですから」と話が続いた。
07/16(水)
この1年程で、こよなく愛するセレクトショップでの帽子の取り扱い量が
随分減ってしまった。だから選択肢が無くなってしまった。他のお店も覗
くのだけれど、大半の店がハットを置いていない。結局新宿Iデパートの
1階が一番揃うことになったのだけれど、量があればいいってものでもな
い。難しい。この帽子愛は女性の靴や鞄への情熱と同系列なのだと思う。
07/17(木)
イベントスタート。頭の中で描いていたディスプレーでは売場がのっぺり
してしまい面白く感じられなかったので、平台中央に山を作り立体感を出
した。そもそもがストールのようにボリューム感や素材感がある訳でもな
し、ハンカチの類はつまるところただの平織りの布。それじゃあ立体感な
ど出る訳がない。何でもやってみないと判らない。だからとても面白い。
07/18(金)
ハンカチをこよなく愛する僕の気持ちとはウラハラに、ハンカチではなく
プティタオルの方が売れて行く。国内におけるハンカチとプティタオルの
出荷量の統計を調べたら、3:7でプティタオルの方が勝つ気がするなあ。
と云うことは、来夏開催する予定の雨具展は、長傘ではなく折畳み傘の方
が喜ばれような気がしてきた。おそらく、きっと、絶対そうなのでしょう。
07/19(土)
プティタオル、一番人気は白地に大きなブルーの花柄、ちょっと東欧風で
どことなくノスタルジックな柄。当初はそのテキスタイルの布製収納ボッ
クスを取り扱うはずが、ひょんなことからハンカチフェアーになったので
した。ということはやはり同柄のボックスもこの店のお客様に合うのかし
らん?来年への種まき。色々試しながら、アイテムの幅を広げていきたい。
07/20(日)
以前ピアスを購入されたお客様が、バレッタをお求め下さった。そのまま
髪に付けていかれるとおっしゃったので、身につけた姿を目にしびっくり
仰天。バレッタは頭の後ろ、もしくは横に付けるものかと思っていたのは
昔の話。今の若い子は顔の正面に付けるのですね。しかもとても可愛く、
更に驚愕。そんなことをスタッフにも話し、笑われた。全然知らなかった。
07/21(月)
今時の小学生って本当におませさん。大人の買うような紙製品を選び、し
かも姉妹お揃いでレジに持ってきたのでした。「ええっ、ディズニーやキテ
ィーちゃんじゃなくてもいいんですか?」「もう、そういうのは卒業しちゃ
ったんですよ。今時の子って、マスキングテープとかも使っちゃうんです
から」僕、あの時分、サンリオに夢中だった気がする。東京の子はおませ。
07/22(火)
クリスマス用ラッピング商材の商談。もちろんスタッフにも同席してもら
う。彼女の方がラッピングが好きなので、と云うよりも資格も持ったプロ
なので、テンションが高かった。二人の好みもわりかし近いものがあるの
で、彼女の意見を参考にし、店に並べるものはすんなり決まったのでした。
簡単だけれど、見栄えがして、尚かつ手頃な値段であること。これが肝心。
07/23(水)
半期に一度の棚卸し。今回は何故かスムーズに進み、休憩時間も充分に取
れ、尚かつ時間も余ってしまった。不思議。と思っていたら、クリスマス
コーナーの棚卸しはスタッフが事前に終わらせていた為、その分時間&精
神的に余裕があったことが判明。しかも、それは僕の指示だそう。前回も
そういう流れで行っていたかと思いきや、今回初。ちゃんと学んでたんだ。
07/24(木)
昨夜は熱帯夜。梅雨が明けたと思いきや、一気に暑くなってしまい、毎夏
のことながら「夏ってこんな風だったっけ?」と不思議に思うのでした。
毎年この繰り返し。来年も同じ時季に全く同じことを感じ入るのかと想像
すれば、自分がつくづく愚か者に思えてしまう。セール明けのこの時季、
身体が暑さにまだ慣れていないから、街も人も動きが一瞬止まってしまう。
07/25(金)
主要取引先の文具メーカーの営業さんが、新商品を抱え立ち寄られた。以
前展示会で見掛けたアルバムを見せてもらう。会場ではたいして興味を覚
えなかったけれど、店内で実物を手に取り、売場の壁面に並べ、他の商品
と見比べれば、ぜひとも取り扱いたい商品に感じられるのでした。奇麗に
壁面に収まるのもポイント大。やっぱり、営業のお仕事って重要だと思う。
07/26(土)
高温注意警報が出たとのこと。酷い暑さ。駅から店までは汗をかくことも
無くたどり着けるけれど、その後の開店準備のたった10分、20分程度
身体を軽く動かす間に全身汗びっしょりになり、我ながら驚いてしまう。
一体、身体の何処からこれほどの汗が出てくるのだろう?去年よりもひと
つ年をくっている訳だから、その分暑さも身体にきてるのかもしれない?
07/27(日)
お墓参りの帰りに、アウトレットモールへ。昨秋買い求め、サイズ感&手
持ちの服とのコーディネートの具合もよく、気に入り履き続けた茶色のブ
ーツ。その色違いの黒が店頭にまだ残っていた。春先にも買おうかどうか
迷ったんだっけ。だから即決。この酷暑の中、一体何故暑苦しいブーツを
買い求めるのか意味不明。本当にこの暑さが終わる日が来るのだろうか?
07/28(月)
サンタクロース&スノーマンの「お箸置き」。多分お客様お持ちでないだろ
うな、きっと喜ばれるだろうな、と思い今冬の仕入れを検討。スタッフに
尋ねれば「見たことないです。みなさん持っていないと思います。お箸で
季節感を楽しむのは、お正月以外考えたことないです」とのこと。やっぱ
りそうだ。陳列スペースがないから、レジ脇にでも置いてみようかしらん。
07/29(火)
VTR撮影。朝10時~夜9時まで、思っていたよりも時間がかかってしま
った。これをたったの10分にまとめるのだから、監督の仕事は大変(も
う1本と合わせ、3日かかるそう)。ところで、今回初めてモニターなるも
のに目がいくようになった。前回、前々回はそんなもの視界に入りすらし
なかったのに。こんなことも含め、気持ちよく作品を作らせてもらった。
07/30(水)
ここのところ続けざまブルーベリーを買っている。朝食のフレンチトース
トにのせたり、ミュズリーに混ぜたり。けれどちっと美味しく感じられな
い。ただの彩り、食感、季節感を楽しんでいるだけ。何年前だろう?ブル
ーベリー狩りした際の、あの味が忘れられない。僕は一生、あの味を求め
続け、これからも満たされぬ欲求を抱えスーパーで買い続けるのだろうな。
07/31(木)
ネセセア、秋物入荷開始。新作を並べるついでに棚のディスプレーにも手
を入れた。ヘアゴムとバレッタを一緒に並べ、より判り易く商品を括り直
した。これから1年かけ、ネセセアのコーナーを倍に広げる。昔目にした
アンティーク屋さんの棚のよう、珍しいもの、欲しい物がぎっしり並んだ
あのコーナーのよう、目を輝かせて覗き込むような棚をひとつ増やしたい。 |