6月01日(木)
閉店後、渋谷の駅ビル商品チェック。毎夕帰路の折、各フロアーにある週
代わりの催事スペースはチェックし続けているけれど、ビル全体を点検す
るのは半期に一度のペースだろうか。今日はそんな気分なのでした。何か
物珍しいもの、知らないメーカーや商品、個人買いしたいもの等を探しま
わったけれど、本日の収穫は無し。それが判明したことが、唯一の収穫。

6月02日(金)
「アトリエの片付けを始めた」にあたり、リボンはとりあえずお店のセー
ルコーナーで破格で処分することにした。2~3巻きで¥500。中には
ひと巻き¥3000というのもあるけれど、えいやっと。一気に減らす。
買い集めるのに時間と費用を随分と要したけれど、必要なくなればそんな
ことは全く関係ない。手芸用品は、全て上のボタン屋さんで売って頂く。

6月03日(土)
今春初挑戦したシルク製スカーフ。50センチ角というあまり見掛けない
サイズ、¥4320と手頃な値段が気に入った。でも一体どういう動き方
をするのかが想像もつかないから、水玉&ペーズリーと人を選ばない柄を
中心に、派手なトロピカル柄は2柄だけにした。するとどうでしょう、無
理かもと思った柄が真っ先に売れて行った。季節感、スカーフにもいえた。

6月04日(日)
寝過ごしてしまい、出勤時、大崎まで行ってしまったのでした。池袋辺り
から何故かうとうとし始め、目覚めると恵比寿駅を出発する寸前。動きが
とろかったため、大崎まで行ってしまった。とうとうやってしまった。こ
れは疲れだろうか(たいして疲れてはいない)、加齢だろうか、それとも単
に気の弛みだろうか?数年後、ついに横浜まで行ってしまうそうで怖い。

6月05日(月)
うちのお店で一番年上のお客様。「2017クリスマスの買い付け作業がほ
ぼ終わりました」という話から始まり、今冬の買い付け商品等へと話が進
む。「今までほとんど買い付けてこなかった、大物が沢山入ります!」と言
うと、「玄関&リビングにピッタリ」瞳を輝かせ返答された。健康で長生き
な秘密発見。僕、とてもじゃないけど、あと40年も買い続けられない。

6月06日(火)
クリスマスカードカタログ着。今冬も例年通り、発注作業をスタッフにお
願いする。あとはラッピンググッズも2社からセレクトしてもらう。やは
り気力がそこまでもたない。僕はクリスマス商材の展示会を3つ回り、発
注すれば任務完了。それで力が尽き、燃料電池切れ。8月末からカレンダ
ーが届き始める。2ヶ月後の話。何だか1年なんて、もう、あっという間。

6月07日(水)
クリスマス用&クリスマス前後に店頭に並べる、造花の展示会へ。通常は
展示会後にカタログが出来上がる流れなのだが、今回は展示会期間が遅か
った為、カタログの方が先に届いた。その為商品知識を充分に仕込め、頭
の中でシミレーションを重ね、万事スムーズに運ぶのでした。余裕を持っ
て事に望むのって素晴らしい。学校の勉強もこれぐらいすればよかった。

6月08日(木)
昨日注文した商品画像をカタログから切り抜き、アイテム別&価格順に並
べ替え、A4コピー用紙に貼る。見える化&カタログ化した。クリスマス
前(秋口)、クリスマス期間中、クリスマス後(年明け)、夫々どんな花が
どれだけ並ぶか一目で把握出可能。今春、思ったよりも花の動きが良かっ
たことを再度考え直し、年明け分の花を追加。少し強気の数を出してみた。

6月09日(金)
昨日作ったカタログを見直し、足りないもの、種類が被っているもの、ち
ょっと動きの悪そうなものがないか再検討。大元のカタログも見直し、漏
れが無いかも再度確認。で、これを追加した方がいいのではないか?とい
うアイテムを切り抜き見える化してみるのでした。冷静なスタッフの意見
を参考にしようと思い、業務ノートの伝言に書き残す。欲張り過ぎかな。

6月10日(土)
秋イベント商材用に予約済みのファー製スヌード。それをメインにした売
場構成にあたって、もう少し手頃な価格帯の商品も並べた方がいいのでは
ないか?ふと思った。で、目に留まった商品。値段も半分、でも僕が実際
に使うわけではないから、実のところは分からない。スタッフ曰く「買い
やすい価格帯ですが、デザインはありきたりです」とのこと。速攻、ボツ。

6月11日(日)
折り畳み日傘目的で、若い男性が来店。ホームページで目にし、ギフトに
しようと思われたとのこと。スタッフが対応。後日彼女と話し、どんな男
性だったかを尋ねれば、おそらく今春ギフト用にネックレスをお求めいた
だいた方ではないかと思い至った。どちらにせよ、素敵なセレクト。仮に
同一人物でも、別々の方でも、贈り物に選んでもらえて、とても嬉しい。

6月12日(月)
クリスマス商材、ラッピング用品以外のセレクト作業がほぼ終了したため、
今冬メインの『ブローチ』選びに取りかかった。こちらは作家さんに連絡
を取り、当店用に作っていただく。そんな作業は開店以来初めてだから、
凄く新鮮。しかも全ておまかせ、一体どんな物が出来上がるかも判らない。
正にびっくり箱。昨冬見付けた数十人の作家さんの中から、3名選定する。

6月13日(火)
テーブルウェアグッズの展示会へ。ペーパーナプキン、紙皿、紙コップと
いった類の商材を見に行った。どれもこれもほぼ初挑戦の商品ばかりだか
ら、営業担当の方に話を伺いつつ、商品を見回る。現実的に置き場所も限
られているから、どれもこれもというわけにはいかない。しかも並べるに
当たり、奇麗な売場に仕上げたい。今年一番頭を悩ませる作業が始まった。

6月14日(水)
女性誌で見た“鳥肉をレストラン並に美味しくする方法”を試す。作りなが
ら思い出したのだけれど、カフェのオーナーから先日教わった“美味しいビ
ーフシチューの作り方”と全く方法なのでした。アジャパー。やはり、結局
お塩とお砂糖なのですね。その比率が1対1ということは、誌面で覚えた
けれど。しかしながら、鍋にし、ポン酢で食べたからよく分からなかった。

6月15日(木)
残り少なくなったシューズを売り切るため、今日から値段を下げた。とに
かく数を減らしたいから、1足¥1298、2足¥1598、と2足買っ
て頂けるような価格設定。型割れし、種類が少なくなると(即ち選択範囲
がなくなると)動きが止まってしまう。セール前の買い控えというこの時
季ならではの消費心理もあるし。盆前には、売り切るよう努めようと思う。

6月16日(金)
持ち帰ったカタログを2日間凝視し、注文する商材画像を切り抜き、選択
作業に入った。件のテーブルウェアグッズ「これは絶対必要!」とメーカ
ーさんが言うもの、「これは全部置く必要はありません。これとこれだけ置
けばいいです」と言われたもの、それから僕が置きたいもの。この塩梅と
落としどころ、思ったよりもすんなり決まってしまった。若干拍子抜け。

6月17日(土)
店頭入り口のディスプレー替え。もうじき迎える、じめじめ&じとじと&
アツアツのシーズン。この約ふた月間は基本ドアを閉め切って営業するか
ら、入り口回りをスッキリさせないとならない。また込み合う時間や、涼
しい時間帯はドアを開け放つこともあるため、その開閉作業も簡単に出来
なければならない。3日間試し手を加え、月曜閉店後スタッフに写メする。

6月18日(日)
ペーパーナプキン、クリスマス後に並べる定番柄の発注もしないとならな
い。という次第で、新作の春柄&定番柄の載ったカタログを凝視。正に穴
があく程、子供の事虫眼鏡か何かで日の光りを集め紙を燃やしたように、
熱視線を送るのでした。少しばかり利口になれたから、気になる柄をカタ
ログから切り抜き、色味&柄等をパズルゲーム状に。カタログは穴だらけ。

6月19日(月)
ブリージーブルーの日傘。緑色の、正にジャングルちっくな柄で、こんな
難しい柄何処の誰に似合うのだろう?どうして作ちゃったんだろう?と予々
不思議に思っていたのだけれど。本日、日傘を求めにいらした方のお顔を
拝見した瞬間、その謎が解けたのでした。「はい、こちらの柄がぴったり。
正にお客様の為のデザインです」世の中、モノとの出会いって本当にある。

6月20日(火)
クリスマス柄ハンキー、ロットが30個と恐ろしく量が多いから、比較的
売り易いイヌとネコの柄をひと柄づつ選ぶことにした。(¥200と安価な
為、バラマキギフトとしてお買い求めいただけるアイテムとして提案でき
る)最終的に両者2柄づつに絞れたが、その先はチンプンカンプン。しか
るにお客様代表のスタッフに、「どちらかお選び下さい」とお願いをした。

6月21日(水)
『シャンティー』と云うお菓子があるのだけれど、一番好きなお菓子かも。
今時珍しいデザートスプーンですくって頂く。何だか背筋がピンとして、
一口食べる度、特別感を味わえる。これは一体どこから来ているのだろう
かと予々不思議に思い続けてきたのだけれど、やはり幼少期にさかのぼる。
一口食べると、隣に母がいるような気分になれる。よそ行き顔のお菓子。

6月22日(木)
フェーブのリング。僕が昨年から夢中になり、回りに見せびらかしひたす
ら布教した結果『フェーブ・リング教』が確実に勢力を伸ばしているので
した。すでに3名様分お取り置き。早々に売場をチェックし、僕も自分の
分を入手。しかしながら、その横に並ぶ初めて目にする腕時計フェーブに
ノックアウトされてしまった。何て素敵なんだろう。発見はまだまだある!

6月23日(金)
この数年来、毎夏日傘を売り続け、その方にぴたりと合う柄が何となく判
るようになった。お客様の全体的なシルエット、身に着ける洋服の好みを
拝見し、日傘の柄&その柄の大きさ&色味がパッと浮かび、ストックの中
からすぐに出せるようになった。それがお客様の好みにもぴたりと合い、
ご満足いただけた場合、ゲーム・クリアな感じ。継続は力なりってこと?

6月24日(土)
この時季はやたらめったら日傘が目に飛び込んでくる。と云うか、街を歩
く度、目が日傘を追ってしまう。で、つくづく思う事。いい鞄を持ってい
る人は多いけれど、いい日傘を持っている人って少ない。本当に少ないと
思う。人によって気の掛け方は異なって当然だけれど、夏のファッション
に置ける日傘のポジションって大。ワンピース並に目立つのに。日傘重要!

6月25日(日)
閉店後新宿へ。約束の時間に30分程時間が余ったから、デパートのバッ
グ売場をウロウロ。もうプレフォール、秋物が並び始めている。その時ふ
と思う。この2年、一体幾つのバッグを手に取り、吟味し、買い付けたの
だろうか?一堂に並べれば、数千個単位で目にしたに違いが無い。この数
年、個人的バッグは買っていない。でもこの1年で3個も買っているなあ。

6月26日(月)
うちのスタッフが一目惚れし、金&銀、色違いで個人買いしたネックレス。
¥4000ちょいの値段なのに、表面加工の施し方が上手く、光り方に陰
影が生まれ、とても上品。しかも長さがあり、主張するようなしないよう
な、とにかくとりあえず何にでも合う魔法の逸品。店頭分も各1本、あっ
という間に売れてしまった。メーカーに問い合わせ、数本追加。継続販売。

6月27日(火)
お隣に新しいお店が入るとのこと。物販ではなく、ボカールレッスン場だ
とか何だとか。一から店舗を作り替えるそうなので、ちょっと楽しみが増
えた。毎日、毎日、どんどん、どんどん出来上がって行くのを見るのは(見
せていただくのは)、楽しい。上の階なら見てきたけれど、同じフロアーで
ましてや隣店となればひとしお。この夏の観察日記的に楽しもうと思う。

6月28日(水)
このひと月、スーパーの生花コーナーを見続けているけれど、欲しい鉢植
えが並ぶ事がなかった。欲しい花=部屋に飾りたいな&しばらく目にして
楽しみたいな、なわけなのだけれど。今日ようやく見付かったのでした。
そういえば、毎夏同じ花を買い続けている。潜在意識でこの花を待ち続け
ていたのだろうか?色味&ボリューム申し分ない。おそらく来夏も買う。

6月29日(木)
昨冬お買い上げ下さったフェルトバッグをお持ちになられたお客様。傷ん
だ持ち手の相談を受けた。ほつれでてきた糸を全て綺麗に切り取り、毛玉
になったフェルトをはさみでチョキチョキ。それだけで随分見栄えが良く
なる。「もっと良くしたければ、お直し屋さんで持手部分に革をあてて貰え
ばいいと思います。おそらく千円、二千円の世界なので一番安価な方法」

6月30日(金)
火災報知器がなる。「うるさいな~」とは感じたけれど、ドアは閉じていた
し、接客中だったから、それ程は気にならなかった。するとどうでしょう
か。ビル自体が騒然とし、皆さん続々地下に集結。このフロアーが震源だ
と判明した。僕、耳が悪いのだろうか?昨年、このビルに救急車が止まり、
騒然となった際も全く知らなかった。地下は音の響きが違うのだろうか?


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