11月01日(月)
取引額が一番大きい服飾メーカー。春夏&秋冬と年2回(+αサブ展で1
~2回)展示会に足を運ぶ。それらのアイテムが店頭に出揃った頃、今度
は先方から担当者と上司の方が二人で来店され、メーカー側&店舗側の情
報交換をはかる。しかしながら担当者さん、皆さん新卒で入社模様だけれ
ど、すぐ辞めちゃうらしく3年で3人変わった。そんなものなのかしらん?
11月02日(火)
定休日だったけれど、閉店時間に合わせ渋谷で歯のクリーニングと、(歯科
医院と同ビルにて)知人との食事会を約束してしまったから、全く不純な
理由でお店を開けた。それともうひとつの理由も。先週の火曜日にいらし
たお客様が商品を注文され、「来週(おそらく火曜日)取りに来るわね~」
っとおっしゃったから。以上3つの理由で、最初の火曜日にお店を開けた。
11月03日(水)
恥ずかしながら前日飲み過ぎたせいで、数年ぶりに二日酔い。1週間で1
番忙しい水曜日、全ての予定をキャンセルし、正に丸一日身体を伏せて過
ごしてしまった。怪我をした野生動物は傷が癒えるまで、動かずただひた
すらじっとしてるというけれど、正にそんな感じ。単純に自業自得でしか
ないのだけれど、頭と心を無にし、ただただ時をやり過ごして日が暮れた。
11月04日(木)
ディスプレイの仕方が良かったのか『ストールクリップ』ついに完売。売
り切り御免、取り扱いはやめようと考えていたけれど、皆さん「初めて見
た」「こんな商品があるんだ」「こういうの探していた」と口々におっしゃ
るから追加発注、定番化へ。一緒に『ヘアアクセサリー』も再導入。ヘア
アクセは消耗品、汚れたり壊れたら処分する。手頃な値段で揃えてみた。
11月05日(金)
先日サイズを間違えて渡してしまったお客様再来店。「いいのいいの、小さ
いサイズは娘が着たから、大きいの私用に買うから」とおっしゃって下さ
り一安心。その後、下着に関しては必ずサイズ確認するようにしたけれど。
今度はお買い上げ下さった商品で、一番小さな物を買い物袋に入れ忘れて
しまった。僕、一体何をやっているんだろう。おそらく喋り過ぎが原因。
11月06日(土)
「ランジェリーは身に着ける美容液」この1年で体得した格言。人生を通
してそれ程のことは学べなかったけれど(おそらく今後も学べない)、10
年お店をやり続け、人生の機微にようやく触れられたと感じられた気がす
る。とても大袈裟な表現だけれど、もう面白くって仕方ない。僕が面白く
感じているから、お客様も「ああ、楽しかった」って帰られるのだろうか?
11月07日(日)
火曜日にブラを購入されたお客が、事前予約され再来店。ひと通りアイテ
ムを紹介し、色違いと型違い、それから今冬一押しアイテムのキャミソー
ルを買われていた(来春専用コーナーを作る)。この商品、目に留めた方は
必ず買っていかれる。しかも色違いをリピート。「これ着たい!」って思わ
せるらしい。10色買っていかれた方もいたほど。女性の買い物って、謎。
11月08日(月)
今年は下着をひたすら売り続けているから、下着目当てのリピート客がチ
ラホラ出始めている。マスクのため顔の判断がしずらいけれど、アイテム
を一緒に選びながら会話を交わすうち人柄がなんとなく把握出来、3回目
でようやく見分けがつきそうな感じ。「このデザインと質で、3つ買って1
万円は安いわよ。助かるわ」正にコンセプト通りの事を言って下さった。
11月09日(火)
メーカー在庫があったから、急遽『柄ポンチョ』入手。しかも半端品の為、
上代を下げて下さり、三方よし。サンプルで取り寄せた商品、製造ロット
が足りなかったため製品化されなかった商品、売り残してしまった商品、
そんな1点ものでの半端品はチェーン店には並ばない。だからうちのよう
な個店に実物を持って来て下さる。そして現金でお支払いする。三方よし。
11月10日(水)
トレーニング前には毎回ストレッチを行う。やっているつもりだけれど、
つもりはつもり。角度がずれ、伸ばすべき筋肉が伸びていなかったり、伸
ばすべき箇所のストレッチを省いていたり、するかも。というわけで、先
生に見直してもらう事にした。『動のストレッチ』遥かに効率のいいストレ
ッチを教わった。来週は、トレーニング後の『静のストレッチ』を習う。
11月11日(木)
隣席の料理が気になる。「すみません、お隣のあの料理なんですか?同じの
食べたいんですけど」店員さんにそっと小声で呟いてしまう。お客様が試
着し、購入されていったベスト。それを見ていたリピーターさんが興味津々
そうだったから、そんな話を口にした。「私もそうなの」「よろしかったら
試着なさいます?」というわけで色違いをお買い上げ下さったのでした。
11月12日(金)
勢い余り、手に取った商品全て買いそうになる方がいらっしゃる。しかも
初来店のお客様でも。「これとこれは似ているので、どちらか片方でいいと
思います。後日、やっぱり欲しかったら買い足せばいいわけですし」正直
に、そう申し上げる。止めずに買わせ、結局使わなかったら、双方によろ
しくないと僕は思う。他所じゃそんな対応、絶対にされないだろうけれど。
11月13日(土)
今冬売りたいクリスマスグッズ第一弾到着。『LEDブーケ』実物を点灯さ
せたら、バラよりもカラーの方がボリュームが出て良い感じ。一番目立つ
レジ前に陳列した。このアイテム、一体どんな反応をされるのであろうか?
「毎日がクリスマス」ランジェリーに引き続き、毎日楽しめるアイテムを
厳選。この1年身に着ける商品ばかり並べて来た。飾る商品は久しぶり!
11月14日(日)
なんとなく、男の僕は『パンツ』って単語を発しては駄目な気がする。だ
から未だに言い慣れないけれど『ショーツ』って言うのでした。「こないだ
のパンツ良かったわ。買い足しに来たの」とお客様が大きな声で言われて
も「ショーツ喜んでもらえて嬉しいです」と『ショーツ』って単語に若干
力を込め返事する。女性は『パンツ』って言ってもオッケー。感覚の問題。
11月15日(月)
柄ポンチョを追加入手出来たから、入り口前『大ポンチョ祭』開催。同一
アイテムで色違い&柄違いがずらりと並べば、「どんな色があるんだろう?」
「こんな柄もあるんだ~」「自分にはどれが似合う?」なんて自然な流れが
出来るのかな?今秋『大ベスト祭』の際は、¥5000前後という値ごろ
感もあり、とても好評だった。今冬は『ベスト』と『ポンチョ』の気分!
11月16日(火)
今年一番忙しかった。30分おきにお客様が交互に入れ替わり、丸一日立
ちっぱなしでひたすら接客し続けた。新規のお客様、リピート客、長年の
お得意様、様々なお客様がいらした。ずれて下さったからいいけれど、こ
れが一気にいらしたら、一体どうなっていたのだろう?お洋服そしてラン
ジェリー、扱う商品によって接客方法も接客時間もどんどん変わって行く。
11月17日(水)
市内に生花市場あり、鉢物が充実しているらしい。そのため町内の花屋に
行けば、切り花はそれほど値ごろ感はないけれど、鉢植えに限っては自由
が丘価格の半値、都内駅ビル価格の1/3で買えてしまう(何年か前に伊
勢丹の花屋を覗いたら、5倍していた)。というわけで、ポインセチアを5
鉢買った。今年はテンション低めだから、もう少し買い足し盛り上げよう!
11月18日(木)
ハンカチ、靴下、パンツ、肌着。消耗品の類は元日に総取っ替えする。そ
のためあちこち回り、年末にしっかり用意しておく。よその人もそんな風、
なんてついつい思ってしまう。だから「年末は下着が売れる」だなんて勝
手に思い、店頭在庫を少しずつ増やしているのでした。念のため問屋さん
に確認すれば、年末だから特に売れるというわけでは無い事が判明した。
11月19日(金)
今冬は充分な量のスカーフを用意したから、この柄のこの色は1枚だけ!
ってなことがない。多いもので6枚、少ないものでも3枚はストック。だ
から同柄の同色を何枚も売っている。すると、〇〇な人は〇の柄色、△△
な人は△の柄色、□□の人は□の柄色、なんていう風に当人の好みや、似
合う色柄の傾向が更に掴み易くなった。シルバーヘアには黄色が似合う。
11月20日(土)
女性に下着を贈る日がくるだなんて、思いもしなかった。しかもブラ&シ
ョーツ&キャミソールの上下3点セット、その組み合わせが深夜の通販番
組みたいでなんだか可笑しい。10年教わっているピラティスの先生へお
歳暮代わりにお持ちした。そしたら大変気に入って下さり、2セット購入
下さった。深夜の通販番組とは違い、セット購入でも割引はないけれど。
11月21日(日)
今年最後の日曜定休日。これから始まるクリスマスシーズンにむけ、気分
転換を兼ね都内をぶらついた。通常、都内をぶらつくのは閉店後の限られ
た時間内。ぶらつくとは言っても、買い物&市場リサーチを兼ねるため、
分刻みで動かなくてはならない。平たく言うと、17時30分から20時
の2時間半で伊勢丹の全フロアーを歩き回る感じ!今日はほんとのんびり。
11月22日(月)
「アームバンド置いてますか?」冬が来る度必ず一度は聞かれる。今日も
聞かれた。けれど、今回の返答は今までとは全く違うのでした。「ごめんな
さい。探したんですけど、全然見付からないんですよ。ただ、このシュシ
ュを使えばアクセサリーみたいに使えますよ。色味を合わせれば両腕違っ
ても違和感ありませんし。値段も手頃でおススメです」シュシュ大活躍。
11月23日(火)
2022春夏洋服発注完了。どんなアイテムを、どんな風に並べ、どうや
って売りたいかが更に明確になってきた。「¥5000」「色&柄」「3シー
ズン」をコンセプトに『着る雑貨』として洋服をセレクト。そこに「重ね
着」が加わった。今後はその4つの視点で商品を厳選していく。でもきっ
とそのうち誰かに何かを言われ5つ目の視点が増えるんだろうな、なんて。
11月24日(水)
予定ぶっこみ過ぎの水曜日。こなすので精一杯だけれど、今日は午前中の
予定が皆無(だから、クリスマスの飾り付けをするはずだった)。久しぶり
の自由時間というわけで、だらだらギリギリの時間まで惰眠を貪る。何も
しないって幸せ。寝たり、起きたり、また寝たり、お手洗いに行くのも我
慢した。で、嫌々起き、辻褄合わせ。午後は倍速行動。ナンじゃらほい。
11月25日(木)
アイディアはお客様が下さる。一番最初はそれに気がつかず、聞き流し続
けていたけれど、ある日突然そのアイディアが沸点に達し、結局その流れ
に乗り続けているのでした。洋服に始まり、そして下着(ショーツ)、ブラ
ジャーへと繋がった。「他所で買って!」って洋服も下着もひたすら断り続
けていたっけ。『スリップ入れてよ』ってことでスリップにも手を出した。
11月26日(金)
『ベスト』と『ポンチョ』が売れた。共に今冬一番売りたいアイテムだか
ら、他の商品が売れるよりも何だかちょっぴり余分に嬉しい。半年前は『ラ
ンジェリー』が売れる度、同じ気持ちを味わい続けたっけ。自分が新鮮な
気持ちを味わい続けるため、新しい商品を探し続ける。それが、きっと、
何処かの何かに繋がっていくのかな、なんて今日改めて思ったのでした。
11月27日(土)
クリスマスセール品、徐々に減り続けている。欲をいえば来月中に売り切
りたいけれど(その為に破格にしている)、それはあまりに希望的観測だか
ら、今ある量を半減させたい。ワイン箱2箱分売りたい。その為ぎゅっと
ボリュームを出し、ぐちゃぐちゃにされるのはとっても嫌だけれど、お宝
探し感をだした。更にお得なパックも用意した。さっ、年末に向け再始動。
11月28日(日)
うちのお店を最初の最初から知っている人。その前の『小さなカード屋さ
ん』時代から途切れずずっとだから、かれこれ20年以上知る続けられて
いるわけだ。うっわ。「あらっ、すっかりお洋服屋さんになったのね」と言
われ、おまけに『ショーツ』まで売ってしまった。まさか彼女に『ショー
ツ』を買って頂く日が来るだなんで。どんぶらこ、どんぶらこ流れて行く。
11月29日(月)
一日、伝票整理。やろう、やろうと思い、このふた月レジ台の上に置き放
しておいた。そのうち、そのうちと思い、ふた月たってしまった。もうこ
れ以上放置出来ないぎりぎりのタイミングで作業完了。だって来月12月
なんだもの、来月にやる余裕なんてありはしない。そんなことを考え、来
月分の下準備まで行った。で、棚卸しの事を思い出す。年明け棚卸しだ。
11月30日(火)
「手の消毒はしなくていいんですか」入店と同時に尋ねられた。そんなこ
とを聞かれるとは思いもしなかったから、とても不思議な気がした。「えっ
つ、そんなこと聞くんだ」この1年半で初めて聞かれた。思い返してみる
と、数週間は店頭に消毒ジェルを置いていた。けれど両手からこぼす方が
とても多く、飛び散ったジェルで床のフローリングが剥げてしまったっけ。 |