04月01日(金)
新しく取り扱うイタリアのタイツは発注ロットがあり、3個単位になって
しまう。だから、絶対に売れる安心安全の黒をセレクトし、価格帯も¥2
000〜5000まで4段階に分け売場を作る。とあるお客様にぜひとも
紹介したい『総編みボディースーツ』、ひとつだけ譲ってもらえないか念の
ため確認したらオッケーだった。やはり何でも聞いてみるものだと再確認。

04月02日(土)
今日はベストが4枚売れた。というわけで今日は『ベストの日』。そのうち
の2枚は、シンプルな作りだけれど着ると身体のラインが綺麗に見える綿
麻地のベスト、今季僕が一番好きなアイテム。白とカーキが売れ、何故か
黒が残ってしまった。「こんな世の中なので、黒じゃなく綺麗な色が売れて
ます」服飾メーカーさんが言ってたっけ。そういうことなのであろうか?

04月03日(日)
外人の方が英語で「プリントアウトペーパーはありますか?」と尋ねてき
た。外を見ながらおっしゃったから、そんなカードあたっけ?と不思議に
思い「プリントアウトペーパーって何ですか?」とこちらが尋ね直した。
スマホで説明しようとした瞬間『ああ、印刷紙ね』と思い、町内の文房具
屋さんを紹介した。『プリントアウトペーパー=印刷紙』ひとつ覚えた。

04月04日(月)
数年前、台風の日に雨合羽を着てカードを1枚買いにいらしたお客様のこ
とを思い出した。今日は雨の月曜日、しかも真冬並の寒さ。静かな一日だ
ろうと思っていたら、3時前後にカード目的のお客様が2名来店。ひと方
はウェディング、もうひと方はポストカードのまとめ買い。会計を済ませ、
ささっと退店されていった。「雨なので、お足下気をつけて下さいね!」

04月05日(火)
展示会で両国へ。今冬初の“みっけもん”をした。しかもふたつ、久しぶり
の大当たり!ひとつは『シルク製大判スカーフ』国産、100センチ四方、
お値段¥7000!どうしてそんなに安いのか理由も聞け納得。絶対喜ば
れる柄は多目に発注しよう。それと『ネックウォーマー&ポンチョベスト』
好奇心旺盛のお得意様は、とりあえず買わなきゃいけない気分になるはず。

04月06日(水)
髪の毛を切った。何となく気分を変えてみたく、20年ぶり丸坊主にして
みた。週3泳ぐから楽チンだし、似合わなかったらまた伸ばせばいいだけ
の話。しかも、ひょっとしたらこの気持ちも晴れるかも、等と微かな望み
も含ませて。けれど、髪の毛を切っただけじゃ何も変わらないのだなあ。
とりあえず、洗ったり乾かしたりする手間は省けた。それだけで充分かも。

04月07日(木)
お財布を購入下さった方が、使って帰りたいとその場で入れ替えられた。
買ったピアスや服をその場で着けたり着たり、手持ちの荷物を新しいバッ
グに入れたりするお客様は度々いらしたけれど、お財布は初!物珍しく入
れ替える様子に目をやれば、がま口の金具部分&マチの白色と、本体の緑
色のコントラストがとても綺麗だった。使って初めて気が付く事がある。

04月08日(金)
「こんにちは〜!!!!!」と大きな声で入店される方が時々いる。「あれ、
お得意様かな?」「リピートの方?」と思うのだけれど、記憶が全くない。
で、何故か直ぐに退店されていく。その逆もある。「ありがとうございまし
た!!!!!」と大きな声で退店されていく。「コンニチハさん」や「アリ
ガトウゴザイマシタさん」は、他所の店でも何処でもそうなのだろうか?

04月09日(土)
『春夏新柄ペーパーナプキン』納入。「この柄はどの店でも絶対必ず売れる
んで、定番で入れて下さい」導入時担当者さんにそう言われ、ルデューテ
のバラ柄白&ピンクの2柄を入れた。けれど、それ程動かなかった。媚び
て選んだ色柄は、うちのお店では他のアイテムに埋もれてしまい駄目らし
い。そんなわけで柄を選ぶ度、どんどん派手になっていく。どぎつく、だ!

04月10日(日)
お店を10年もやっていると、30代だったお客様は40代になり、60
代だったお客様は70代になっている。僕自身30代でお店を始め、じき
50代に突入。皆同様に体型が変わり、肌がかすみ、シミも増え、髪も痩
せていく。やはり綺麗な色や、柄が必要となってくる。無地やシンプルな
洋服しか着なかったお客様が、色や柄に手を出し始め、そんな話をした。

04月11日(月)
「季節や気温や体調によって、タイツ、ハイソックス、普通の長さの靴下
って私は履き分けてますよ。多分、靴下が好きなんですよね〜」メーカー
の担当者さんが言っていたことを思い出した。「ハイソックスって最近あん
まり売っていないのよ、珍しい!しかも綺麗な色!」新規のお客様にそん
なことを言われた。世の中物が溢れているけれど、選択肢の幅は結構狭い。

04月12日(火)
「退社するから、お世話になった方に配る」と先日『マスクケース・ハン
カチ』をまとめ買いされていったお客様。それを受け取った方が「私もお
礼に配りたい」と来店された。一昨年並べた『総刺繍マスク』並のヒット
商品。税込み¥1000以下で見栄えのするアイテムって、バラマキギフ
トに最適。そういえば、『アニマルダイカットカレンダー』もこの類だった。

04月13日(水)
何もやる気が起きず、結局ジムにも行かず横になって一日が終わってしま
った。まあ、こんな日もあるさと多少多目にみ、甘々で過ごす。ところで
だらしなく過ごす日も、そうでない日も昼食は台所で立って食べる。別に
座って食べればいいけれど、昼食は水曜日しか食べないし、立って食べる
と誰かに叱られそうな気分がしていけない感じ。そのコソコソ感が楽しい。

04月14日(木)
2022秋冬衣料展示会。ニットやらコーデュロイをこの時季に見たり触
ったりする事に違和感を覚え続けてきたけれど、5年も続けてきたらその
感覚自体忘れてしまった。メーカーさんも努力している。何とか売ろう、
ちょっとでも新しい物を作ろう、その意気込みがひしひしと伝わってきた。
だからこちら側、僕自身、お店としても飽きずに並べ続けられるのである。

04月15日(金)
昔はどのスーパーマーケットにも並んでいたけれど。でも、“その昔も”じき
30年前とかそういう次元の話になってしまいそうな勢いの話。『柄入りペ
ーパーナプキン』僕が知りうる限り、アメリカンファーマシーと日本橋三
越の台所用品売場でしか目にしたことがない。それ以外に一体何処で売っ
ているんだろか?売っていて疑問。そんな理由でまとめ買いのお客様有り。

04月16日(土)
服なんて何処でも買えると思うのだけれど、それは男性用の話なのかもし
れない。その感覚がちょっとまだ掴み切れていない感じ。半年前に洋服を
購入下さったお客様が、同じマンションに住むお友達と来店された。「(今
着てる)それ、何処で買ったの?」「色違い注文してあるの。一緒に行く?」
という流れだったらしい。二人して色違いのアイテムを買っていかれた。

04月17日(日)
店頭に並べたセール品シューズ、年明けから全く動きが無かったけれど、
この1週間で急に売れ出した。皆さん2足購入されるから、ストックも順
調に減っている。販売価格は変わらない。手頃な値段だから売れるではな
く、気候も良くなってきたうえ手頃な値段だから売れるのであるなあ。真
冬の素麺、真夏のカイロ。スニーカーにもやはり季節ってものがあるんだ。

04月18日(月)
店頭掃除のついでに、仕舞い混んでいた春夏処分品ストックを大放出。ガ
ーデンハット、帽子、カゴ、大きな段ボール箱1箱分を店頭のセール品コ
ーナーに出し切った。売り切りたいアイテムの見える化。一昨々年から始
めたクリスマスグッズの売り切り。それを端とし、店内取扱商品の見直し
を始めた。現実的には常に見直し中でゴールはない。ゴール自体変わる。

04月19日(火)
だいたい3週間おきに店内の大掃除をしているけれど、レジ内の散らかり
用が半端無い。使った物や使いかけの物はきっちり元の場所に戻せばいい
だけの話なのに、ざっくり戻すから少しずつずれていき、そのズレが3週
間分溜まればズレでは済まない状態になってしまう。「3週間後にまとめて
やればいいや」と思うからいけない。でも片付けた瞬間からズレていく。

04月20日(水)
今週はカーネションを1束購入。しかもシックな朱色。自分じゃ絶対買わ
ない色味なうえ、カーネーション自体選択肢には入ってこない。それは何
故かと申しますと、母がいつも和式便所の横に飾っていたから。しかも牛
乳瓶に挿していた。実際は「いつも」ではなく、「牛乳瓶」もたまたまだっ
ただけかもしれないけれど、いつも牛乳瓶に飾ってあったと頭が覚えてる。

04月21日(木)
真っ青のロングカーディガン。綿麻地。夏の太陽の下に着れば、ちょっと
肌が透けて見え、涼しげで気持ちよさそう。なにより目の覚めるようなブ
ルーがとても楽しげ。この人こそ!というお客様に購入いただいた。で、
失敗。一緒にオレンジも買い付けておけば良かった。「えっ。オレンジもあ
ったの?(両方欲しかった)」今後、若干多目に買い付けた方が良さそう。

04月22日(金)
洋服の店頭在庫が少なくなったから、急遽追加発注をした。気がついたら
売り切れている『ベスト』『カーディガン』の類、ストックもある程度抱え
ようと強めに買い付けた。重ね着をして1年中着られるアイテムって今っ
ぽいし、今後その流れは更に加速していくような気がする。『重ね着』もコ
ンセプトのひとつに入れるべきかも。こうして売場が変わっていくのだ。

04月23日(土)
誰も彼も、つまるところ皆さんおっしゃるから、もう聞き飽きてしまった
けれど。女性の「ちょっと羽織るもの」問題。「ちょっと羽織るものが欲し
い」「ちょっと羽織るものって売ってない」表現方法はその度毎に変わるけ
れど、要するに沢山服は持っているけれど「ちょっと羽織るものを買いた
い」らしい。「ちょっと羽織るのにいい」とお得様が昨年に引き続き購入。

04月24日(日)
皆さんご存知だけれど『3シーズン』『色』『柄』『¥5000』をコンセプ
トに洋服を集めている。取り扱い当初は右も左も分からないから、ただ漠
然と『着る雑貨』がコンセプトだったっけ。それが5年経ち、徐々に明確
になってきた。で、それは更に深化している(はず)。最近、コーディネー
トして購入下さる方が増えてきた。上下2着買って1万円って、喜ばれる。

04月25日(月)
ほぼ毎月来店されていたお客様。サッと買って、ちょっと話して、毎回パ
ッと帰る。仕事、家族、昔話、何年もお通い下さったから、少しずつ彼女
の情報が増えて行った。けれど、ある日を境にパッタリ来なくなった。何
故か時折彼女のことを思い出すことがあった。本日、3〜4年ぶりに来店
下さった。お店も『グランドホテル』『セントラルステーション』みたい。

04月26日(火)
うちのお店は8割方“母の日にもらう立場”のお客様だから、“母の日にあげ
る立場”の方はほぼいない。僕自身、母が亡くなってからというもの、花屋
の軒先でカーネションを目にしてようやく「母の日」を思い出す程度。こ
れといって「母の日カード」も取り扱っていない。お得意様が母の日の贈
り物を買いにいらした。「これは僕からお母様に」ひとつオマケをつけた。

04月27日(水)
寒暖差の激しさについていけず、元々少ない僕のやる気全てが奪われてい
く感じ。「東京は息をするにもお金がかかる」なんてお客様がおっしゃって
いたけれど、呼吸をするにも体力が必要。どうしてもやらなくてはいけな
いことだけやって、それ以外は放棄してしまった。「ホームページ、50歳
になったらやめようかな(50までは続けよう)」初めてそんなことを思う。

04月28日(木)
「私、靴下って好きなの」というお客様がちらほらリピートして下さるよ
うになった。そんなわけで、2022AWデヴィーさん新作靴下をちょっ
と強めに発注する。“色よし、素材良し”なアルパカ製ソックス、お値段¥3
000!「何ですか?これ??」と靴下好きな方は手に取らずにはいられ
ないかも?そんなことを想像し、無難な色ではなく、奇抜な色を選んだ。

04月29日(金)
「ホームページを見たら更新されていないから、ゴールデンウィークのお
休み教えて下さい」と朝一メールが届く。あらら、やっぱりね。「早く更新
しない」と軽く叱って下さったようで慌ててパソコン作業を続けている。
「ゴールデンウィークが終わると、今年も半分終わった感じ。お盆が過ぎ
るともう年末って感じ」そんな年寄り臭い話をお隣さんと交わし笑った。

04月30日(土)
ゴールデンウィーク明け、新しいカタログが届き次第グリーティングカー
ドをまとめて注文する。店外に並ぶ回転什器のラックも良い感じで空きが
増え、残り1枚になったカードも多く、あと数カ所空けばガラリと入れ替
えられる塩梅。だからカードが売れる度、外のラックを確認し、ラックが
空になっていないかどうか確認してしまう。空になっていたら、当り的な。


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