09月01日(木)
嘘のような本当の話。「こないだのパンツ頂戴〜」って入店された話を先日
したけれど。本日更新。「おおのさん〜、ブラジャー頂戴〜」今度はブラジ
ャー、しかも僕の個人名付き。「親父、生ビール」の次元を軽々と超えてし
まった。彼女の教室の生徒さんや、友人がおススメ下さっていたそう。前々
から来よう来ようと思い、ようやく来られたからの第一声だったらしい。
09月02日(金)
「あっつ、キャミブラが届いた!」待ちに待った新作が届いたと思い、勇
んで判子を押せば、なんと来年のカレンダーだった。2023カレンダー!
年々縮小傾向であったカレンダー、一旦取り止め、2年ぶりに極少量(猫
柄限定)再開。注文したのはゴールデンウィーク前、その存在をすっかり
忘れていた。こんな次第で、強制的に年末体制が始まった。まだ暑いけど。
09月03日(土)
昨冬レースのキャミブラを購入し、気に入って買い足された全てのお客様
に紹介したい、今冬イチオシの目玉アイテム到着(テレビショッピングみ
たいな文句になってしまった)。デザイン、用途共に充分オッケーだけれど、
特許取得の特別な国産レース地(裏面が綿100%)を初めて目にし手で
触れて、おそらく「あっ、着てみたい」と知的好奇心も充たされるはず。
09月04日(日)
自由が丘で同時期にお店を始め、ひょんなことから小さな商工会議所的に
つき合うようになった女性2人。皆業種が違うから、腹の探り合い等も無
く時々食事等にも出かけるようになった。で、時間が経ち彼女達はお店を
畳んだ。うち一人はその後も付き合いは続き、もう一人は時折お店を尋ね
てくれる。数年ぶりにふらりといらした。僕は戦友だと勝手に思っている。
09月05日(月)
久しぶりに天気が良かったから、天窓を開け、入口のドアも開け放し丸1
日営業。梅雨以降、ドアを閉め切り営業し続けてきたから久しぶりに開放
感を味わった。今月後半から12月末までの3ヶ月はずっと開け放し営業。
その後は春先まで再び締め切る。ということは暑くなく寒くもなく、ちょ
うどいい時季は1年のうち半分しかないのだなあ。残暑、今年はキツいか?
09月06日(火)
トレーニング中はフリーウェートエリア(ガラス越しプールが真正面に見
える)でもプールエリアでも、常に人の泳ぎを見るようにしている。「あら
ら、あんな風に泳がないようにしないと」等とまるで自分が上手に泳げる
かの様に思う事が多いのだけれど、ごく稀にこちらが見惚れる位気持ちよ
く泳ぐ人がいる。「あっつ!ああいう風に泳げるようになりたい」と思う。
09月07日(水)
本屋さんに行った際は、隣のゲームセンターに立ち寄り、クレーンゲーム
を1回やる事にしている。書店で会計が終わるとすぐ、財布から百円玉を
取り出し、20歩程先にある機械へ直行。取る事ではなく、やる事に意味
があるのだけれど、いつもの台の景品が意味不明な物の場合、店内に入り
獲物を探す。別に欲しくもないのに獲物を探す無意味さが、いいのかも。
09月08日(木)
閉店後、寝巻(パジャマ)の展示会で浅草橋へ足を運んだ。今回も新作春
物アイテムが100着程並び、前回程ではないけれど、やはり深い衝撃を
受けるのでした。寝巻メーカーは命がけでデザインし、サンプルを作り、
一生懸命商品を売っている。こういう時、世の中の縮図を見たような、何
かとても大切なものに触れたような気持ちになる。新たな視点を見付けた。
09月09日(金)
来週あたり、念願の『寝巻コーナー』の土台が出来る。「寝巻の下だけ」と
か「腹巻付きパンツ」だとか、今後1年ほどかけ売場を倍に広げていく。
「欲しいし、必要なんだけれど、一体どこで買っていいのか分からない商
品」へと舵を更に進めていく。だからそれに伴い、止める商品も更に増え
ていく。今日から店内大掃除、秋冬衣替え。手を動かしながら色々考えた。
09月10日(土)
店内商品は「3シーズン使える」がコンセプト。そこへ秋冬商品、例えば
フェルト製品、生地の厚いタイツ、軽いニット製品等を並べれば、素材感
といい色味といい、店内に漂う雰囲気がガラリと変わり面白い。もう枯れ
葉かなんかが落ちてきそうな感じ。ディスプレイのランジェリーも水色か
ら深いルビー色に変えるだけで秋が深まる感じ。素材って、色って面白い。
09月11日(日)
メーカーさんやお客様の話を聞くと、大判ストールを買ってもアレンジ方
法が分からないから結局使わないことが多いらしい。そのためであろうか、
展示会に足を運ぶ度、大判ストールに出会う確率が減って来ている気がす
る。大判ストールはかさ張るってことも理由の1つなのかもしれない。ス
トールも3シーズン使えるがコンセプト。そんな事を考えながら掃除した。
09月12日(月)
掃除がてら洋服コーナーの模様掛け。秋冬春夏(秋から取り扱い始めた)
丸4年間洋服を売り続け、少しずつ少しづつ売場を広げ、売場面積が決ま
った。で、喜ばれるもの、動き難いもの(つまるところ喜ばれ難いもの!)
も把握出来、取り扱うべきアイテムが明確になってきた。ラック4本分の
洋服売場、『ベスト』『カーディガン』『スカート』『ワンピース』で決定。
09月13日(火)
ひたすらアイロン掛け。さすがに丸3年かけ続けていれば、それなりに上
手くなってくる。無駄な動きが少なくなり、ストレスが軽減、まるで歌う
ように手を動かせとても気持がいい。試しに時間を計ってみれば、ワンピ
ース6枚(被りが4枚、前開き2枚)かけてちょうど1時間だった。1枚
10分。使った水の量は2リットル。1枚約300mlかかるんだ。笑える。
09月14日(水)
先日、豚肉屋さんで購入した『ハンバーグのタレ』を使ってみた。わりか
し美味しく、一体どこのメカーなのかと思い裏のラベルを確認すれば、僕
がこよなく愛する『ジンギスカンのタレ』と同じメーカーであると判明し
た。しかもそのメーカーは“北海道のたれや”であることまで判った。たれ
や、だって。たれはたれやに限るもかも。豚肉も、やっぱい豚肉屋が1番!
09月15日(木)
閉店後、2023春夏服飾雑貨展で両国へ足を運んだ。「新アイテム何かも
の珍しいありますか?」と事前に電話で尋ねたところ、「ん〜んっ、どうで
しょう。はははっ」そんな返事を担当者さんはしていた。急激に物の値段
が上がっていることをヒシヒシと感じる展示会だった。それに合わせお店
に並べる物も、どんどん変えていかないとならない。世の中の勉強になる。
09月16日(金)
秋冬新作洋服、全てにアイロンをかけ終わり第一弾終了。今冬買い付けた
半量が綺麗に並びきった。買い付け総量はこの4年で一番多いけれど、作
業がスムーズに運ぶようになったから、何ら負担なく済んだ。で、この数
日埃が急激に増えた。クイックルワイパー両面埃だらけ。つい先日までは
片面すら汚れない日があったというのに。埃の量で季節の移ろいを感じる。
09月17日(土)
半年の準備期間を経、待ちに待った寝巻がようやく届いた。あまりに嬉し
く、ディスプレイが更に美しく見えるよう、思わずアイロンをかけてしま
った。昨日まで使っていたアイロン一式が出しっ放しだったからかもしれ
ない(仕舞っていたら、かけなかったかも?)。お客様の反応を見、今後1
年かけ素敵なコーナーに仕上げていこうと思う。さてさて、どうなるか?
09月18日(日)
「本日台風の為、臨時休業させていただきます。またのお越しをお待ちし
ております」昨夕ドアに張り紙をし店を後にしたけれど、出勤時雨が降っ
ていなかったからいつものよう家を出た。けれど都心に出る頃にはポツポ
ツと雨が振り出し、正午から雨脚が強まっていった。結局1時半には店を
閉め帰路についた。同じ張り紙をまたドアにはった。年に一度の恒例行事。
09月19日(月)
今日も早仕舞いかしらと思いながら出勤したけれど、午後から晴れてしま
い結局通常営業となるのでした。けれどお客様の特注品発注作業で、問屋
の社長さんに電話で相談したり、発注書を作成したりとやる事があったか
ら良かった。と思っていたら、お得意様が来店下さった。こまめに地上へ
頭を出さないと外の様子が判らない。台風、大雨、陸の孤島気分を味わう。
09月20日(火)
朝一目黒警察署から電話が入った。例の取引先(使い込み)問題、結局刑
事事件化することになったらしく、日程調整し、証人として取り調べ調書
に判子を押しにいくことになった。もうすっかり忘れてしまっていたけれ
ど、この3年以上当事者同士揉み合い続けていたんだそう。びっくり。黒
い手袋に黒い帽子を被りタクシーに乗り、儀式張っていこうかだなんて。
09月22日(水)
世の中には道具から入る人もいるらしく、ボックス型ブリーフ&水帽&ゴ
ーグルの色合わせが見惚れる程素敵な初老のおじいちゃまが、初心者レー
ンでおっかなびっくり泳いでいらした。ジムの売場には並ぶ事のないデザ
イン、おそらく都心のデパートでまとめて買い求めた感じ(意外にネット
かも?)。ゴーグルの紐が蛍光色黄色でとても目を引いた。僕もマネしよう。
09月23日(木)
長期間定期的に来店され、取り置きや予約品を頂戴していたけれど、ある
日を境にパタッと途絶えてしまう方が時々いらっしゃる。身内に不幸があ
ったとか、流行病にかかっただとか、両親の介護が始まっただとか、理由
は夫々あるけれど、今日今年初めて来店された方は、膝が悪くなりしばら
く治療なさっていたとのこと。お客様の話で、毎回疑似体験を重ねている。
09月24日(金)
閉店後、時間に余裕があったから町内の雑貨店を覗いた。すると前々から
欲しかった王室御用達、エリザベス女王が庭で花摘みをされる際お持ちに
なられていた、持手付きの木製バスケットを発見!値段を見れば、身体が
震える程安くなっている(元値が高すぎて誰も買えないと思う)。これとい
って使い道はないけれど、大小2つ購入。女王陛下を忍んで、という口実。
09月25日(土)
EとかFだとか、胸の大きな方はブラジャーの色やデザインの選択肢が狭
く、ある物を仕方なく買い続けているそう(足の小さな方が靴を探すに苦
労するのと全く同じ図式)。この数年色数等も更に少なくなり、増々つまら
なくなったと嘆かれていた。ショーツに限ってはM、L、LL、素材、色、
デザインよりどりみどり。上下セットって思い込んでいる方が意外と多い。
09月26日(日)
『観光船』『ロープウェー』更に貴重さが増す『渡し船』や『馬車(まれに
ロバやポーニーに遭遇)』を出先で見掛ければ、乗らずにはいられない。そ
れは旅先での醍醐味のひとつだけれど、日常生活に於いても、それが例え
遠回りになると判っていても出来る限り乗ることにしている。だって目に
入ってしまったんだもの。海の上から東京を眺めると、まるで舞台装置。
09月26日(月)
今冬一押し『国産シルクスカーフ』。特に気に入った花柄は“赤”“青”と色違
いで2色複数枚ずつ買い付けた。リピートのお客さまがいらした際はご紹
介し、大概お買い上げいただいている。けれど“青”の似合う方ばかり、“赤”
の方はひとりもいない。セレクト間違えてしまったのだろうか?と青を売
る度ドギマギしている。多少肌寒くならないと、赤って目がいかないかも。
09月27日(火)
半年前に注文したバッグが届いた。展示会場で10個注文したけれど、半
分しか商品化されなかった。ドロップ率50%。この10年で一番酷い数
字。形は定番、年中使える合皮素材、¥5000、売り易い黒&茶&白で
なく黄色と緑を注文した。誰も選ばなかったんだろうな、売り難い色だか
ら。縮小していく感じがヒシヒシと伝わってくる。取扱い商品更に見直し!
09月28日(水)
花屋の軒先の仏壇化が激しく、墓地前の花屋と変わらなくなってしまった。
唯一の相違点を上げるならば、洋花の比率が若干高目ということであろう
か。今日は3束買い、どうにかこうにか見られるようアレンジを加えダイ
ニングに飾った。花瓶の形に合わせ縦の線を強調して活けた。すらっとし
てなかなか良い感じ。でも夕方見直せば何だか“法隆寺っぽい”感じがした。
09月29日(木)
年明けから駅前の再開発が始まる。ぐちゃぐちゃして小綺麗な路地裏っぽ
い雰囲気が好きで、わざわざ帰り道に通り続けてきた。思い入れのあるお
店は特にないけれど、10年以上歩き続けている。空き店舗が増え、日に
日にシャッター街になっていくのが、ちょっと寂しい。あと数ヶ月で路地
裏消滅。気候もよくなってくる時季でよかった。朝夕出来る限り歩こう。
09月30日(金)
ランジェリーをリピート下さるお客様が少しづつ増えて来た。僕はお客様
のサイズを覚えているし、お客様自身もう既に着続けているから安心して
買い替え買い足して下さる。悩むのは色味だけ。そんなことを繰り返して
いると、お好みの色やおススメの色味も出てくる。そして初めてのお客様
のサイズもほぼ判るようになってきた。続けるって、こういうことなんだ。 |